どこぞの企業キャンペーンからもらってきた風船。
4歳息子がそれと一緒に布団で寝たいと言い出した。
私「風船と寝るの?夜中に突然割れてびっくりするかもしれないから、やめといたら?」
と諭すも、どうしても寝たいのだという。
まあいいか…と許すと息子は嬉しそうに目を閉じた。
息子が熟睡したら風船を踏んづけないように離しておこう。
しばらくして生後7ヶ月の娘が夜泣き。生後半年を過ぎると、おっぱいをあげている間はおとなしいが、そのまま添い乳で入眠してくれなくなってきた。
トントンとゲップさせがてら寝かしつけながら、着地。成功する。
…ふう。午前2時か。
見れば息子もタオルケットを蹴り上げ、その上で寝ている。
掛け直さねば…
と、ぐいぐいっとタオルケットを引っ張った。その瞬間である。
ブブッ!ブラララッ!!
鳴った。
なにがって、一眠りしてすっかり存在を忘れていた、息子と共に寝た風船である。息子には一切タオルケットがかかっていないというのに、代わりに風船が丸々被っている。
風船のゴムの素材と、タオルケットの摩擦というものは、相性が悪い…いや逆に良過ぎるのだろうか。想定外の大きな音を奏でてくれた。
瞬時に目をぱっちり開ける娘。
それでもなお、息子に踏んづけられたまま、取れないタオルケットと被ったままの風船。
ガックリする余裕もなし。娘起きちゃったし、いっそここは開き直って…とタオルケットを思い切り引っ張った。
ブブブブブ!!バルバルッ
品のない音だ。再び摩擦で震える風船、ぎゃおん!と泣く娘。でもタオルケットは取れた、風船はてえい!と部屋の隅へ思い切り叩き投げる。
ふう。仕切り直し。
さ、もう一度寝かしつけだ。
____
子育てって人にわざわざ言うほどでもない、小ネタの連続。
後で笑えるようなことでも、渦中のときは「ハア…」としか溜息がでてこなかったり。
全ては、その場にその小ネタを共有できる人がいたらうまく昇華できるんだろうけども。
まあだいたいパートナーは寝ているね。起きやしないね。本人のいびきが一番うるさいからね。
この日はこれだけじゃなくて、息子のお腹の調子が悪くて、娘を起こさないように気を付けながら、夜中のトイレに4回付き合った。(お腹がぐるぐるしていただけで、出はしなかった。いいやら、悪いやら)
そんなこともパートナーは一切気づいていない。
その中での風船事件なので、私はやんなっちゃったのである。
風船よ、一緒に寝るな。起こしてくれるな。
今日というなんでもない日の思い出。
なおタオルケットと書きましたが、実際はパシーマをかけています。
プロフィールを更新しました。