娘は2歳、息子は6歳。
私は家族に支えられながら、子供達を育てていることができている。
だけど、【男親】について、書きたいことがある。愚痴と、今後子供が大きくなった時のために記しておきたいのだ。
それは今のこのご時世、共働きが多くて、男性だって子育てするのが普通になっている今、一括りにするのは本当に申し訳ない。
しかし本当に私の周りには【子育てに関して】自分勝手な男親しかいないのだ。
まず自分の父親がそうだが、今回の記事では割愛させていただく。
目次
どうしてこの記事を書こうと思ったか
つい最近、泣き止まない1歳の男の子を、父親が太ももで押さえつけて意識不明にさせるという虐待事件があった。
その背景がどのようだったか知る由もない。結果は結果、虐待である。
しかし思い出したのだ、私の夫も結果によっては、あれは虐待だったのではないかと。
無意識の、虐待があった。その背景を記しておこうと思った。
怒らない夫、優しい夫…
前提として、夫は優しいと思う。
激しく言い争いになるような喧嘩は、付き合ってから結婚数年が経つ今まで一度もしたことがない。多少語気が強くなる言い合いはたまにあっても、後には残らない程度の口喧嘩である。
私には至らないことが多くあるが、たまに指摘される程度で怒られることはない。
しかし、そんな夫の【優しい】だが、思いやりがあるわけではない。
妊娠中、私は元々酒飲みだが妊娠しているので我慢していた。そんな私の前で夫は遠慮することなく酒を飲んでいた。
私も止めはしなかったが、ある時気になって「私に付き合ってお酒を飲まないっていう考えはない?」と聞いてみた。夫は悪びれもなく「ないね」と微笑んで終わった。
飲みたいなら飲んでくれて別に構わないのだけど、ちょっとは『悪いね』という顔をしてくれたら報われるのにと思う私だった。
第一子、息子が生まれた
息子は3kg超えの、普通の赤ちゃんだった。
泣き声は控えめだが、私は〃妊娠中から迫り来る育児に緊張していて〃赤ちゃんの声や仕草に敏感だったので、「ふぇ…」と声が出る前から、衣擦れの音でこれから泣くことが分かった。
私は本来ロングスリーパーで、寝るのが生きがい・寝ようと思えばいくらでも寝られるタイプの人間だったのだが、子供を授かり、『母親が子供の命を握っているのだ・子供が泣いたらすぐ起きなくちゃ。寝ていたらダメ、少しでも音がしたら起きなくちゃ』と生まれる前から気を張っていた。
だからか、泣く前に授乳することができるという特殊能力…今考えても異常な行動が取れたし、授乳するとすぐにうんちが出る息子だったので、空腹や排便の不快さをほぼ感じることがない=滅多に泣いていることがない息子の赤ちゃん育児は他人から見るとすごく楽だったろう。
実際に、里帰りしていた時の母から「赤ちゃん、夜、泣かなくてラクね」と言われたぐらいだ。
そうはいっても夜中も2時間おきに授乳していたし、その都度オムツも交換していたのだが…、気づかれなかったようだ。
子供を産んでいる実母すらそんなことを言うくらいなのだから、夫もそう思っていたのだろう。
夫は育児書を読んだり、手軽なインターネットで子育てについて調べることは一切なかった。
まあ、私自身、その時はそれでよかった。
実家が近かったから2−3ヶ月は里帰りしていたようなもので、新生児期に夫の力を借りる必要もなかったし、自宅に戻ってから、おむつ替えやお風呂など基本的な育児は「今料理作っているからあなたもやってよ、お願い」と巻き込む形で、少しずつ覚えてもらっていった。
息子の成長と赤い点
息子は順調に大きくなった。
ただ3歳頃、息子とお風呂に入っていると、たまに太もも周りに気になる赤い点が現れた。内出血しているような赤い点だ。突発性発疹や、季節性の乾燥肌などもよくある子だったから、『これは何の症状?病気?』と私は考え込むも、数日すると消えていて、一過性のものだろう、と毎度思っていた。
ある日、母と他愛もない昔話をしていた。
実母「私の母親は頭ごなしに怒ることはなかったけれど、気に入らないことがあるとこっそり太ももをよくつねってきたのよ。痛かったわ、あれは。他の人に気づかれないし、跡に残らないからね、よくやられた。」
その時は気づかなかったが、ある日また息子の太ももに赤い点が現れ、その話を思い出した。
そういえば、息子が夫に何か気に食わないことをした時(走り回って夫にぶつかり【夫が】痛い思いをした時など)、突然息子がギャン!とよく泣くのだ。あれはもしや、つねっていたのではないか?
その日から、よく観察するようにしたら、一瞬だが、つねっているような行動を見る時があった。そういうとき息子は必ずギャン!と泣いた。(3歳だけど息子は言葉が遅かったので、何をされたか私に言うことはなかった)
私は気づいてすぐ、夫に「もしかしてつねってない?跡残ってるよ?私、お風呂で赤くなってるの何度も見ているよ?それは体罰だからね?やめて?」と伝えた。
夫からその言葉に対する返事はなかったが、その日からお風呂で赤い点を見かけることは無くなった。