子育て日記 雑記

ハハ戦記【0014】横倒しの親知らずを大学病院で抜いてきた話⑦【10代から逃げ続けてきた】

>>抜歯の話を最初の①からはこちら<<

目次

最後に。抜いた歯はもらえた。

書き忘れていたが、抜歯・縫合終了後に抜いた親知らずを見せてもらえた。

抜歯以前は「歯が見えている部分と、歯茎に埋まっている部分とで2分割かな?」と勝手に想像していたのだが、4分割だった。

逆に、抜歯を体験すると砕け散ってゆくのが分かったので「結構粉々では…?」と思っていたのだが、大きいのが4つだった。それから割と血まみれ(歯茎付き?)だった。

担当医のアシスタントが片付けを始めた。

その際に「歯を持って帰りますか?」と聞かれ、一瞬考えているとすぐに「要りませんよねw」と処分しに裏へ持ってってしまおうとするので慌てて止めた。

「いやいや!歯、要ります!!」

引き止めると えぇ? と驚いた様子。

「子供に「抜いた歯見せて」って言われてまして」

と言うと、なるほど、と頷き「では袋に入れてお渡ししますね」と言って去っていった。

5歳息子との会話

親知らず抜歯の、つい1−2週間前に息子の2本目の前歯が抜けたのだ。

それで「お母さんも歯を抜くんだよ。子供の歯みたいに自然に抜けるんじゃなくて、大人の歯だから頑張って抜くんだけどさ」と会話をしていたのだ。

抜けた乳歯を大事そうに手の上で転がしながら息子が言う。

息子「なんで頑張って抜かなきゃいけないの?虫歯なの?」

私「うーん。要らない歯だからかなあ」

息子「要らない歯なのに、どうして生えてくるの?」

それは永遠の謎だねえ。。

 

とまあそんな会話をしていたので、私は息子に見せたかったのだ。抜いた親知らずを。

それから、私自身が抜いた親知らずをまじまじ見たいという気持ちがあった。

だってその4つのカケラを合わせれば、一つの親知らずが完成するってことでしょ?(パズルにすな)

感染性の物質ですから。

片付けも終わり、担当医が今後について説明しようとした際に、袋に入れた親知らずを持ったアシスタントが現れた。

それに気づいた担当医「いやいや、歯、要らんでしょ」とアシスタントに声をかけた後、私に「いりませんよね?」と確認する。

この担当医の反応を見るに、持って帰る人は少数派なのだろう。

アシスタント「いえあの欲しいって…」と言うのを遮るように「持って帰りたいです」と意思表示すると、まじ?と言ったような顔の担当医。

担当医「いや、全然いいんですけどね。だけど一応感染性の物質なんで。気をつけてお持ち帰りくださいね。」

と言って袋を渡してくれた。

その場で袋ごしにまじまじ眺めると、軽くしか?洗われていないからか割と全体が血で赤いし、少量だが千切れた歯茎のようなものがついていて中々グロい…息子の抜けた前歯とは全く様子が違うなと思うのだった。

 

幼稚園から帰ってきた5歳息子が見た反応は。

「今日歯を抜いたんだよね?」

「抜いたよ!」

「見せてー!」

「いいよ!でもまだ洗ってないから袋から出さないでね。」

という無邪気なやり取りの後、実際のものをみた息子は

「…」

黙りこくってしまった。いやちょっと、グロかったのかもしれない。

6時間くらい経っていたけど、血はまだ鮮血のままだったし。

それから1本のままじゃなくて4分割になっていたし。

息子の脳の情報処理が追いついていないようだった。

「すごいね」

何がすごいのか具体的にはなかったが、ひとしきり観察してその言葉を残したあと、一人遊びへ戻っていった。

彼の前歯のように慈しんでもらえるかと思ったが、そんなことはなく、放置された。

ま、そうだよな。

私は翌日綺麗に洗って、袋から出してみた。

そして、一つの親知らずにしようとパズルを試みた。

なんせ4分割だからあっという間に組み上がるはずなんだけど。

全くパーツがうまいこと収まらないし、なんか欠けてる気がする。

おそらく、やはり大部分砕けたか捨てられているのであった。

ふむふむ。

まあ、親知らず持って帰ってもね、こんな感じです。

数日経ったら赤かったのも茶色くなり、今はただもう、汚染物質というか、汚物になったので、捨てます。ハイ。

 

以上、後日談でした。

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