雑記

ハハ戦記【0011】横倒しの親知らずを大学病院で抜いてきた話④【10代から逃げ続けてきた】

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とうとう抜歯当日である。

11時30分からの予約だけど、15分前には受付せよとのこと。

術後に食事しないでくださいとは言われていないけど、もちろん直前に早めの昼食をとる。

ファストフードじゃなくてしっかりした食事をとりたかったのだが、10時台にランチを提供している店は限られている。

結果、すき家でタンドリーチキンカレー(チーズトッピング)を食べた。

これが割と、後になって功を奏すのであった。

目次

いざ診察台へ。

診察台に座ると、気分は悪くないかとか、前回も確認された注意点などがもう一度確認された。

そうしてあっという間に、「では、麻酔をしていきますね。まずは表面麻酔をしますからね」

そうか、外科とはいえ、この簡素な診察台で全てが行われるのか…

と、町医者しかかかったことのない私はしみじみ思うのだった。

事前に聞いた抜歯の方法

横倒しで生えている親知らず。単に上に引っ張り抜くことはできない。

まずは歯茎から出ている部分を切り落とす。根っこまで抜く際、隣の歯の邪魔になるからだ。

そうして出ている親知らずの頭部分をとったら今度は埋没している根っこを取るという。

これは歯茎を切り開いて、抜くらしい。

なるほど、なるほど。

歯茎に埋まってるのを、抜く?どうやって…歯茎を削ぎ落としながら取るのだろうか、わからない。

こわっ

いざ、歯茎から出ている部分を落とす

麻酔も効いていることだし、歯茎を切開するのは未知だけれど、出ている歯の部分をカットするというのは、あまり心配していなかった。

虫歯治療と同じように、削る機械でカットするというから。

なのにだ。

すごいギュイイイイっと、先生が思いっきり圧をかけて削ってくるではないか。

その瞬間、今までに感じたことのない痛みを感じた。麻酔をしているし激痛ではないが、痛みを感じたら手を挙げろと言われたので遠慮なくあげた。

歯科医は嫌な顔せず、むしろ「こう言ったことはどんどん伝えてくださね」と言ってもらえ、麻酔を追加してくれた。

だが、痛みの状況はあまり変わらなかった。我慢できない痛みではない(圧力で歯や骨が折れそうな感覚。)ので、我慢してやり過ごすことにした。そのくらい力をかけないと、中々削れないのかもしれない。

頭を落としたのは、体感15分くらいだろうか。単純な作業と思っていたので、割とかかったことにびっくりだった。

本番はここから

歯茎の切開が始まる。それ自体はあっという間だし、痛みもなかったが、ここからが長かった。

完全に埋もれていて、中々取れない感覚。

歯科医が苦戦しているのが感じ取れた。

器具で割りながら進めているのは分かったし、破片がたまに散って、それを取るのも感じ取れたが、大きな歯が取れる感覚は中々なかった。

痛みはないが、怖がりなので内心バクバクである。

担当医「抜歯は順調に進んでいますよ!^^」

安心させるためか声をかけられる。

体感30分経過し、突然担当医がいなくなった。

そしてスッと担当医の上司らしき人が変わった。「代わりますよ」とかそういう声かけはなく、ただ手慣れた雰囲気の人に変わったので『ベテランに変わったな』と思い不安に感じることはなかった。

担当医もヘタクソな訳ではなかったと思うが、これ以上時間はかけられないと判断したのだろう。

そうしてそれから体感10分。

「抜けましたよ」

自分の口の中は見えないし、どこまで砕けているのかよくわからなかったので、『今、抜けた!』という感覚はなく。

ただ抜けましたよと言われても、まだ口の中に砕けた歯が残っており、その歯が歯茎やベロの付け根に繋がってるのか、破片を引っ張られると痛みを感じた。

「引っ張ると痛いですか?」と気づいてもらえたようで、その後チョキチョキ切られている感覚があった。

歯の除去が終わると、ガーゼのようなものを噛ませられ、しばし圧迫。

最後に患部を縫う

普通に生えている親知らずを抜いた時は縫った記憶がないのだが、歯茎を切開しているからか?しっかり縫合するらしい。

痛くはないけど、割と縫っている感覚がある。

体の大きな手術ではなく、口の中の僅かなエリアだというのに、結構縫うのだな、と縫われながら思うのだった。

>>次回へ続く<<

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