平日ワンオペ朝の地獄絵図
子育てしていたら特別な朝というわけでもないけれど…
子育ての、朝の忙しさとはどういうことなのか。数年したら忘れていそうなので記録しておく。
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平日の朝。家族より少し早く起きてお弁当を作って。
朝ごはんを作って食べさせて、お着替えをしたら、もう幼稚園に行く時間!
『ああっ、でもその前にトイレに行きたいな…』
そうして、わたし、排便しにトイレへ向かう。
後追いを防ぐべく、4歳息子と0歳娘に録画のシナぷしゅをつけて準備は万端だ。
リビングからトイレはすぐだが、扉2枚で隔てられるので、子供たちは寂しくなって付いてくることがよくあるのだ。
踏ん張り始めたところで、「ぼくもトイレ!うんち!」と何故か素っ裸の4歳息子がバーンと登場する。
「無理!色々とすぐ出られない、下のトイレ行ってきて!」
その日、私は生理2日目だった。一言にトイレでうんこするといっても、尻拭くだけじゃない、股は血まみれだし、ナプキンは取り換えなきゃいけないし、女の人はやることがたくさんだ。
そんな血みどろのナプキンみて「なにこれ…?」と固まる息子。
そうだよな、びっくりするよな。いつか小学生にでもなったら性教育で説明するつもりでいたさ。でも早すぎるだろ。見せるつもりはなかったんだけど、見ちゃったね。
いま説明している余裕はないのよ…また今度ね、説明するから。とりあえず下のトイレでうんちしてきて!と説得する。
それでも納得いかない息子、「なにこれ?」と何度も聞くので「せーり!血!」と言うと、戸惑いながらも下のトイレに行った。
「妹ちゃんが階段落ちたら困るから、階段のとこのドアはしっかり閉めてよねー!」
と叫びながら私は必死で便をひねり出す。
だって息子がちゃんとドアを閉めるか確証がない。
キッチンのベビーゲートをしっかり閉めてくれる音はしたが、今はそっちじゃないんだよな…!急がないと
一方娘は、ママもお兄ちゃんもいなくなり、キッチンからトイレへと続くベビーゲートはしっかり閉められたものだから、ひん…ひん…ギャアアアアアと泣き始める。
トイレから宥めるが、ママである私の姿が見えないので無意味だ。
とりあえずドアが閉まってるかだけ股に紙を挟んで確認する。人に見せられたものじゃない。
リビングまでの扉2枚を開け、泣いてる娘の向こうにある階段側のドアをみると…
息子、ちゃんとドアも閉めてる!よかった!
一安心しつつトイレに戻って事を済ませるが、妹ちゃんは柵を掴み、拷問でも受けてるのか?ってくらいの声量で泣き叫ぶ。
ギィヤヤアアアアアアアア
大人だったら5本の爪一気に剥がされてるレベルだ。
この叫び声をものの1-2分聞いた人はどう思うんだろう。この声が5分でも続こうもんなら通報ものじゃないのか?
そんなことを考えながら大急ぎで、尻拭き!股拭き!ナプキン取り換えて!履いて!
1分ぐらいで抱っこできただろうか。無論、手など洗う余裕はない。通報されては困る。
すん…と一瞬で泣き止む娘。
よかった…と落ち着いたところで、やはりそのままでは汚いので、泣き止んだ娘を片手で抱っこし、不自由ながらに手を洗って…
ようやくソファに座ると、別のトイレで排泄し終えた息子が戻ってきた。
「ねえ!さっきの血、なんの血!うんちの血?」
と質問攻めに合うのだった。
待ってくれ。もう幼稚園に行く時間だ。
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4歳の息子に生理を軽く説明した。
初めてナプキンに付く大量の血を見て、それは好奇心というより不安がっていた。
おかあさんは病気なのか?怪我をしているのか?と顔がこわばっていた。
だから正直に言う必要があると思った。
息子「うんちで血がでたの?」
私「ううん、違うよ。女の人はね、血が出ることがあるの。」
息子「えっ、じゃあ妹ちゃんも出るの?」
私「妹ちゃんは出ないね。赤ちゃんを産める大人の女の人が出るの。妹ちゃんも大人になれば出るかもね。」
息子「じゃあ、おばあちゃんは?」
私「おばあちゃんは出ない。もう赤ちゃんを産めないから。」
私「息子とお父さんは、男だから血は出ないよ」
そこまで言うと、息子は納得したようで質問は途絶えた。
とにかく健康な血であることは伝えられたみたいだ。
幼児の今はそのぐらいでいいよね…と悩む新米母であった。